【失敗談あり】テニス全国大会で学んだ、試合前に絶対必要な準備5選

プレイヤーサポート

こんにちは!

今日はですね、「準備ってほんとに大事なんだなあ…」と思わされた、ある全国大会での実話をもとにお話しします。

もうこれ、テニス関係の保護者の方にも選手にも聞いてほしい話なんです。 なにがあったかというと──

ホテルに靴を忘れた、全国大会の朝

ある年、全国大会に出場する選手を引率していたときのことです。

朝、選手が「……あれ? 靴がない」と言ったんですよ。

いやいやいや、そんなはずは……と一瞬思ったものの、ホテルの部屋に置き忘れてきたことが判明。 そのときの選手の顔、真っ青でした。

「これはやばい」と判断して、僕だけホテルに戻り、なんとか靴を回収。 選手は予定通り会場に入りました。

が、その間、ご飯を食べるタイミングを完全に逃していたんです。 途中コンビニに寄ったんですが、選手は完全に“試合どころじゃない”精神状態で、何も口にできず。

開会式中に、ふらついた

そして、練習を終えて開会式が始まった頃──

選手が、フラッとよろけました。 明らかに様子がおかしい。

スタッフさんにすぐ対応してもらい、椅子に座らせて、少しずつ水分と糖分を摂ってもらって……。

内心、もう本当に焦りました。

「終わったかもしれない」 という言葉が頭をよぎったのは、コーチ人生でもあの時だけです。

持ち直したのは、言葉と空気

でも、そこで救いだったのが、周りの言葉の力でした。

僕は選手にこう伝えました。 「焦らなくて大丈夫。今は、できるだけ回復して、試合に臨めるようにするだけ」

本音ではドキドキしてましたけど、それは見せなかった。 というか、見せられなかった。

そして、横にいたお母様が言ったんです。 「大丈夫、いけるよ!」

たぶん、内心はものすごく焦っていたと思います。 でも、口に出した言葉は、すごく強くて、前向きで、安心感のあるものでした。 その一言が、選手を落ち着かせてくれたんじゃないかと思っています。

試合には出られました。そして、まさかの…

その後、選手は少しずつ状態を回復させて、予定通り1回戦に出場できました。

そして……なんとその大会、優勝しました。

もうね、これが現実の話って信じてもらえないかもしれません。 でも、事実なんです。

「準備って大事だよ」と何度言うより、この経験だけで全部伝わるなと思いました。

試合前に整えるための「段取り術」

こういう経験から学んだのは、段取りの重要性です。

体調を整える、持ち物を準備する、時間を逆算する── 全部「当たり前」のように見えて、やれてないと“命取り”になる。

以下は、選手や保護者の方にぜひ意識してほしい「準備の段取り術」です。

試合前の段取り、基本の流れ

  • 前日夜:持ち物の最終チェック(←靴、大事)
  • 試合スケジュール確認:集合時間、試合時間、ヒッティング時間などを紙でもスマホでも確認
  • 朝起きる時間を決めておく(睡眠はめちゃ大事)
  • 朝食は必ずとる(食欲がなくてもゼリーやバナナだけでも)
  • 移動時間を逆算して会場入り
  • ウォーミングアップの内容をあらかじめ決めておく

この準備を“選手自身が自分でできる”ようになってくると、試合に集中する余白が増えるんです。

コートに立ったときに、「あとはやるだけ」って気持ちで入れる。 それだけでプレーの質がまるで違います。

最後に:保護者の一言が支えになる

あのときの「大丈夫、いけるよ!」っていうお母様の言葉。 本当に救われました。

保護者の不安って、子どもに100%伝わります。 だからこそ、あえて強い言葉で支えてあげることが、何よりの準備になるのかもしれません。


準備って、派手じゃないし、試合結果に出るとは限らない。

でも、「準備ができていたかどうか」は、選手の自信にも、落ち着きにも、心の安定にも繋がっていると実感しています。

全国大会で学んだ“段取り力”の大切さ、これからもずっと伝えていきたいです。

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