テニスがもっと強くなる!「ため」と「体重移動」でショットが変わる理由と練習法

テニス技術・指導法

テニスをプレーしていると、「ため」や「体重移動」という言葉をよく耳にすると思います。特にコーチから「もっと体重を乗せて!」「ためを作って!」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか。でも、それって具体的にどういう意味?何をすれば“ため”になるのか、よくわからないこともありますよね。

この記事では、「ため」や「体重移動」つまり“ローディング”の基本から、どう練習で身につけていくかまで、わかりやすく解説していきます。


「ため」と「体重移動」ってそもそも何?

「ため」とは、ボールを打つ直前にエネルギーを体の中に溜める動作のこと。「体重移動」は、そのエネルギーをうまく使って前方に移動させることです。

この2つはセットになっていて、ラケットに力を伝えるためには「ためてから移動する」ことがとても大切です。これを「ローディング」と呼びます。


なぜ「ため」と「体重移動」が大切なの?

この2つがしっかりできるようになると、次のようなメリットがあります。

  • パワーアップ!
    上半身だけでなく下半身から全身の力をボールに伝えることができ、自然に強いボールが打てます。

  • 安定感がアップ!
    重心がブレず、フォームが崩れにくくなるため、ミスも減ります。

  • ケガの予防にもなる!
    腕だけで無理に打たないことで、肩や肘、腰への負担が減ります。


ステップで学ぶローディング

ステップ1:後ろ足にしっかり体重を乗せる

ショットの準備では、体重をまず後ろ足にしっかり乗せます。このとき、膝は軽く曲げて、身体の軸はまっすぐに。構えた時点で「ため」の準備は始まっています。

ステップ2:体重を前へスムーズに移動

打つ直前、ボールに合わせて体重を前足へスムーズに移します。このとき、肩・腰・腕も連動して回転することで、溜めた力が自然にラケットへ伝わります。

ステップ3:スイングと連動させる

体重移動がスイングとぴったり合うと、まるで波が押し出すようにラケットが加速します。「ため→体重移動→スイング」が1つの流れとしてつながるのが理想です。


家でもできるローディング練習法

壁打ちでローディング確認

1人で練習するなら壁打ちがオススメ。ボールを打つ前に、後ろ足にしっかり体重を乗せてから打ちます。意識するだけで、ボールの伸びが変わってくるはずです。

片足立ちの体重移動ドリル

片足で立ってバランスを保ちながら、ゆっくり前後に体重を移動させる練習も効果的。バランスをとることで体幹も鍛えられます。


実はプロもやってる!「ため」が上手い選手たち

ラファエル・ナダル選手

ナダルのフォアハンドは“ため”の見本。しっかり後ろ足に乗った状態から、爆発的なエネルギーを生み出しています。

ノバク・ジョコビッチ選手

ジョコビッチはサーブやストロークでの体重移動が非常にスムーズ。下半身の使い方が安定感とパワーを両立させています。


ありがちなつまずきポイントと改善ヒント

  • 体重が前のめりになりすぎてる
     → 後ろ足にためる時間が短いと、体が突っ込みすぎてしまいます。意識的に「一瞬ためる」クセをつけましょう。

  • タイミングが早いor遅い
     → 体重移動のタイミングとスイングがズレると、パワーが逃げます。動画で自分のフォームを見るのも◎

  • 回転が足りない
     → 足→腰→肩の順に回転させる意識を持ちましょう。力は“回転”で生まれます。


指導者・ジュニア選手にも知ってほしいこと

「ため」や「体重移動」は、コーチング現場でもとても重要なテーマ。とくにジュニア選手には、筋力が未熟なうちは“ローディング”でパワーを生み出す方法をしっかり教える必要があります。


まとめ:ショットに「ため」が加わると、テニスが変わる!

テニスは、単にラケットを振るだけではありません。全身を使ってエネルギーを「ため」、それを「体重移動」でスイングにつなげる。この流れを体得することで、ショットの質が一段と上がり、試合での安定感と自信にもつながっていきます。

「ため」や「体重移動」を意識した練習、今日からぜひ始めてみてください。きっと、テニスがもっと面白く、もっと上達していくはずです!

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