緊張に負けない!テニスの試合で逆転するためのメンタル強化法

皆さん、テニスの試合中に大きくリードを許した経験はありませんか?特に0-5というスコアを見ると、心の中で「もう無理だ」と思う瞬間があるかもしれません。ですが、そんな時こそ試されるのが自分自身のメンタルとプレーへの集中力です。

先日、私の教え子である本田尚也選手が全日本テニス選手権に初出場しました。彼はまだ18歳ですが、今年のウィンブルドンジュニアでベスト4に進出し、テニス界から大いに期待されている選手です。そんな彼が、有明テニスの森でワイルドカードを受けて全日本選手権の舞台に立ちました。

緊張の中で迎えた初戦

試合は有明の「聖地」ともいえるコロシアム。ここで試合をするというだけでも、多くの選手が緊張する特別な舞台です。観客席には多くのファンが集まり、その雰囲気が一層プレッシャーをかけることもあります。実際、初めての全日本選手権の大舞台に立つ本田選手も、最初のセットでその緊張がプレーに影響してしまいました。第1セットは0-5まで追い込まれ、観客の声援や試合の空気に呑まれるかのようでした。

ここで重要なのは「焦らないこと」です。試合は1セット、いや1ポイントで決まるものではありません。どんなに追い込まれても、まだチャンスはあると信じて自分のプレーに集中し続けることが大切です。本田選手はまさにその気持ちを保ち、1ポイントずつしっかりと積み重ねていくことができました。結果的に第1セットは落としましたが、第2セット以降、彼のプレーは次第に落ち着きを取り戻し、見事に逆転勝利を収めました。

1ポイントの積み重ねが勝利を呼ぶ

本田選手のこの試合は、子供たちや一般選手にとって大きな教訓を与えてくれると思います。それは、「どんなに不利な状況でも、決して諦めないこと」です。特に0-5というスコアは、誰にとっても「もうダメだ」と思わせる状況ですが、本田選手はそこから1ポイント1ポイントを大切に積み重ね、勝利を掴み取りました。

試合中に不利な状況に追い込まれることは、誰しも経験することです。ですが、その時こそ「次のポイントに集中しよう」という意識が大切です。1つのゲームやセットが思うようにいかなくても、それは試合全体の結果を決めるものではありません。最終的に大事なのは、自分のプレーにどれだけ集中し、試合全体を見通して耐える力を持てるかどうかです。

大観衆の前でのプレーにどう対処するか

大きな試合では、観客が多いとプレッシャーも増します。特に若い選手や初心者にとっては、観客の視線や声援に惑わされ、自分のリズムを失うことがあります。経験豊富な選手ほど、観客の前でプレーすることに慣れており、緊張せずに実力を発揮できるものですが、初心者や若手選手にもいくつかの対処法があります。

  1. 集中する場所を決める
    観客が多い試合では、自分の目標やゲームプランにしっかりと集中することが大切です。目の前の相手やボールに意識を集中させ、観客の存在を意識的に無視するよう心がけましょう。プレーに集中するために、ラケットのガットや自分の靴の紐など、何か一つに意識を置くことで、気をそらすことができることもあります。
  2. 呼吸を整える
    緊張していると、呼吸が浅くなりがちです。試合中でも深い呼吸を心がけ、緊張をほぐすことが効果的です。大観衆の前でプレーする際も、サービス前やポイントの合間に意識的に深呼吸をすることで、気持ちを落ち着けることができます。
  3. 自分のリズムを作る
    試合中に自分のルーチンやリズムを作ることも重要です。例えば、サーブを打つ前に必ずボールを何度かバウンドさせるなど、決まった動作を取り入れることで、試合の流れに左右されず、自分のペースを保つことができます。
  4. 経験を積むことが何よりも大事
    そして何よりも、経験を積むことが一番の解決策です。どんなに練習でシミュレーションをしても、実際の試合でしか感じられないプレッシャーや緊張感は、場数を踏むことでしか克服できません。大観衆の前でのプレーに慣れるためには、普段から試合に出場し、さまざまな状況を経験することが大切です。

テニスに限らない「諦めない心」

この「諦めない心」は、テニスだけでなく、日常生活や他のスポーツでも同じです。失敗や逆境に直面しても、そこから逃げるのではなく、1つずつ小さな成功を積み重ねることが大切です。本田選手のように、困難な状況でも最後まで諦めずに取り組むことで、逆転のチャンスは必ず訪れます。

皆さんも、次の試合や練習で、たとえ0-5の状況に立たされても、決して諦めずにプレーし続けてください。1ポイントでも取ることができれば、そこから流れを引き寄せることができるかもしれません。大切なのは、自分を信じてプレーを続けることです。

試合を通じて得られる学びは多く、どんな結果でも成長のチャンスです。観客が多い試合や大きなプレッシャーに直面した時こそ、その経験を糧にして、自分を成長させてください。

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