テニス上達のカギ!“ため”と“体重移動”を教える7つの指導ステップ

テニス技術・指導法

こんにちは、テニスコーチのakiraです。

「パワーがない」「ショットが安定しない」
こんな悩みを持つ選手、多いですよね。
それ、“ため”や“体重移動”ができてないからかもしれません。

でも…「ためって何?体重移動って具体的にどうやって教えればいいの?」という指導者の声もよく聞きます。

そこで今回は、テニスの基本中の基本ともいえる「ため」と「体重移動(ローディング)」をどう伝えるか/どう体感させるかを、わかりやすく7ステップで解説していきます!


🎾 「ため」「体重移動」って、そもそも何?

「ため」は、文字通り力を“溜める”動き
「体重移動」は、その溜めた力を**“流す”動き**。

これらは、サーブ・フォア・バック、すべてのショットに関係しています。

具体的には、後ろ足に体重を乗せ → 骨盤を回しながら → 前足へ移すことで
**全身の力をボールに伝える“エネルギーの流れ”**を生み出します。


✅ なぜ「ため」と「体重移動」が必要なの?

● パワーが出る

上半身だけで打つと限界がある。でも体全体で打てるようになると、楽に速いボールが打てるようになるんです。

● フォームが安定する

重心移動が正しくできていると、スイングのブレが減って、ミスが少なくなります。
「なんか毎回感覚が違う…」という選手にも効果的。

● 怪我の予防になる

腕や肩だけで打つと、負担が一点に集中します。
でも体全体を使えば、負担が分散されて怪我のリスクが下がるんです。


🔧 指導者がやるべき!7つのステップ


ステップ①:コーチが見せる

まずはデモンストレーション
「こんな風に後ろ足でためて、こうやって前に移動するんだよ」って見せてあげると、選手はすごく理解しやすくなります。

特に小学生くらいの選手には、**“見せる→真似させる”**が鉄板。


ステップ②:スロー動作で体感

ボールを打たずに、体重移動だけをスローでやってみる練習。

「後ろ足にグッと乗せて、前にゆっくり移す」
この感覚をしっかり覚えさせます。


ステップ③:タイミング練習

「いつ体重を移すのか?」を明確に。

例えば「バウンドしてから」「打点に入る前」など、スイングとの連動性を意識させながら、反復します。


ステップ④:スイングとつなげる

ここでようやくスイングと体重移動をセットにします。
よくあるのが、スイングに集中して体重移動が止まっちゃうパターン。

「ため → 移動 → 打つ」までが**一連の流れとして繋がっているか?**を見てあげましょう。


ステップ⑤:壁打ちで反復

壁に向かって、体重移動のリズムを定着させる練習。
たとえば「1、2、打つ」のテンポでリズムよく繰り返すと、身につきやすいです。


ステップ⑥:片足立ちトレーニング

片足で立ったまま、前後に体重を移動するバランス練習もおすすめです。
地味だけど効果抜群で、下半身と体幹をセットで鍛えることができます。


ステップ⑦:プロのプレーを見せる

ナダルやジョコビッチのフォアをスローで見せて、「ここでためてるよ」「ここで移動してるよ」と解説。

イメージがあるだけで、選手の吸収力がグンと上がります。


💬 フィードバックのポイント

  • 成功した動きを褒める:「今の乗れてたよ!」って言ってあげるだけで、選手は再現しようとします。

  • 具体的に修正する:「今ちょっと早く前に乗っちゃったね」と言葉を添えると、すごく伝わります。


📚 まとめ:ため×体重移動=試合で勝てる選手を育てる

  • 「ため」と「体重移動」は、上達・安定・怪我予防の三拍子そろった最重要ポイント

  • ただ言うだけでなく、見せて・感じさせて・反復するのがカギ

  • フィードバックと成功体験の積み重ねが、選手の自信を育てます


「スイングの形」よりも、「体の使い方」を教えるのが指導者の仕事です。
“ため”や“体重移動”が自然にできるようになった選手は、自信を持ってスイングできるようになります。

ぜひ、明日からの練習で取り入れてみてください!

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