試合で緊張してしまうひとへ|テニスで力を抜くコツと考え方

メンタルとマインドセット

こんにちは、あきらです。
栃木でテニスアカデミーを運営しながら、ジュニアや高校生たちと毎日コートで向き合っています。

今日は「試合で緊張して実力が出せない」っていう、よくある悩みについて。


🎾 練習では打てるのに、試合になるとガチガチ…

これ、昔の僕です。
高校からテニスを始めて、最初の大会でトスも上がらず、フォアもバックもどこへ飛んだかわからない…。
心臓はバクバク、手は震える。ラケットのグリップすら握れてなかった気がします。

でも、コーチになった今だからわかることがあるんです。
緊張は消せない。でも「その状態でも動ける体と心」は作れる。


💡 「緊張したとき用」の練習を、普段から入れておく

本番だけで緊張をコントロールしようとするのって、無理ゲーです。
だから僕は、普段の練習の中にあえて“緊張感のある状況”を組み込んでいます。

たとえば:

  • 0-40スタートのミニマッチ
     → 劣勢からの思考・動き方を身につける。

  • サドンデス1ポイント勝負
     → 成功体験を重ねることで、メンタルの基礎を作る。

  • 3球連続ミスで交代のラリー
     → プレッシャーの中でも安定した打点と判断を保つ。

緊張を体感するのもトレーニングなんです。
「緊張してるのに打てた」という経験こそが、自信になります。


🧘‍♂️ 緊張=呼吸が浅くなる → 呼吸から整える

武道の世界には、呼吸によって心身を整えるメソッドがたくさんあります。
実はこれ、テニスにもめちゃくちゃ応用できるんです。


🥋 1. ディアフラグマティック呼吸(腹式呼吸+鼻呼吸)

試合前やチェンジコート中に、腹(丹田)を膨らませるように鼻から吸って、口から細く長く吐く。
これを数回やるだけで、副交感神経が働いてリラックス状態に入ります。


🌬 2. 吸う・吐くのタイミングを“動き”と同期させる

たとえば球を打つときに「吐く」。
フェデラーもそうですが、インパクト時にスッと息を吐くことで、無駄な力が抜けて動作がスムーズになるんです。


⚡ 3. Ibuki(硬い呼吸)で爆発力アップ

武術では、一瞬の力を引き出すために「フッ!」と鋭く吐く呼吸があります。
これは打球の瞬間に体幹を締めて、パワーと瞬発力を引き出す技術。
試合で勝負に出る場面にぴったりです。


🌾 4. Kokyu(呼吸と動きの調和)

これは合気道で有名な方法で、ゆっくりとした呼吸とスムーズな動作を組み合わせてリズムを整えるもの。
テニスでも、サーブ前のモーションやラリー中に使うと、体の無駄な力みが減ってきます。


🗓 練習での取り入れ方(週1〜2回)

  • ウォームアップ:腹式呼吸+鼻呼吸を5分ほど練習

  • シャドースウィング:吸って→振って→吐くを繰り返す

  • ラリー練習:意識して「打つときに吐く」を実践

  • ルーティン化:サーブや重要ポイント前に呼吸を1セット


📓 試合前に“自分ノート”を見るという方法

緊張の中で自分を取り戻す方法のひとつに、自分で書いたテニスノートを読み返すというのがあります。

僕も現役時代、こんなメモをノートに書いてました:

  • 「打点は前。焦るな」

  • 「ラリーは丁寧に。無理はしない」

  • 「サーブは6割の力でフォーム重視」

これを試合前に1ページ読むだけで、頭が整理されて落ち着いてくるんです。
自分の言葉で書いた言葉って、自分の奥底に届くんですよね。


✅ 僕が選手によく伝える“緊張対策チェック”

  • □ ラケットを反対の手で持つ

  • □ グリップチェンジができるか試す

  • □ チェンジコート中に深呼吸してるか

  • □ 顔の力(特に口周り)が抜けてるか

  • □ テニスノートを試合前に見ているか


🔚 まとめ:「緊張」は敵じゃない。“一緒に戦う仲間”にしよう

緊張は、あなたの真剣さの証拠。
それを敵にしないで、「緊張しててもやれる自分」を練習で作っておくことが大切です。

  • 普段の練習に緊張感を組み込む

  • 呼吸法で整える

  • テニスノートで自分に戻る

これらを取り入れれば、あなたのプレーは確実に安定してきます。
一発逆転じゃないけど、毎日の積み重ねが、本番での“安心材料”になりますよ。

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