こんにちは、あきらです。
2025年の全仏オープン準決勝。
ジョコビッチ vs ズベレフ。
この試合を見て、あらためて感じたのは——
「やっぱりジョコビッチって“異次元”だな…」ということでした。
もちろん、ズベレフも素晴らしかったんですよ。
でもあの試合は、明らかにジョコビッチの“勝ち方”が際立った試合だったと、僕は思っています。
🧠 戦術ではなく“経験”が試合を動かした
序盤はズベレフのキレが良く、リターンでジョコビッチを押し込む場面も多かったですよね。
特にファーストセットは、ズベレフが強打と安定感を兼ね備えたバックハンドで主導権を握っていました。
でも、ジョコビッチは「勝負どころ」を絶対に落とさない。
彼がすごいのは、“最初からすべてを取りにいかない”ところです。
序盤はリズムを探るように展開を重ね、ズベレフのミスやペースの乱れを待つ。
「勝てる瞬間が来るまで待ち続ける」って、普通できないですよ。
それをあの大舞台で、いつも通り淡々とやる。
これが王者の貫禄か……と思わされました。
🎯 ジョコビッチのストローク展開は「速い」のに「無理しない」
多くの人が「ジョコビッチはストローク展開が速い」と言いますが、それって「打つのが速い」わけじゃなくて、**“展開を読むのが速い”**ってことなんです。
例えば、ズベレフのクロスに対して、ジョコビッチはポジションを1〜2歩先読みして準備しているので、時間的余裕がある。
結果として、そこから打つショットに選択肢が生まれて、逆にズベレフが振り回される展開に。
彼のすごさは、パワーじゃなくて「判断の速さと冷静さ」にある。
ストローク1本1本に“意味”があって、プレーに「迷い」がないんですよね。
⚙️ 勝負を分けたのは“サーブからの展開”
ズベレフのファーストサーブは強烈です。
実際、エース数では上回っていたと思います。
でも、ジョコビッチはセカンドサーブからしっかり攻撃に転じていました。
セカンドで甘くなった瞬間に、リターンで仕掛けてポイントをもぎ取る。
あの**「隙を逃さない」プレーこそ、ジョコビッチらしさ**です。
また、自身のサービスゲームでは、ファーストを厳しいコースに入れて前に出る場面もありました。
無理にウィナーを狙わず、あくまで“ポイントの流れを作る”サーブ。
その“つなぎ”が非常にうまい。
💥 終盤の集中力は“勝者の証”
試合が進むにつれて、ズベレフのエラーが増えてきました。
ラリーでも少しずつ押し込まれ、ミスが続くと流れがガラッと変わる。
ここでジョコビッチは一気に加速。
ブレイクした瞬間の「ガッツポーズ」は、観ているこちらも鳥肌が立つほどでした。
全仏の土の上で、最終セットでブレイクできる“集中力と精神力”。
ここがジョコビッチの“勝者のメンタリティ”なんですよね。
💬 まとめ|ジョコビッチは“勝ち方”を知っている
この試合を見て思ったのは、
「ジョコビッチは強い」じゃなくて「ジョコビッチは“勝ち方”を知ってる」ということでした。
彼のプレーには“焦り”がない。
状況を冷静に観察して、チャンスを待って、確実に取りにいく。
若い選手が「強いショット」を追い求めるのは当然ですが、
「どうやってポイントを取るか」を突き詰めていくと、
やっぱりジョコビッチみたいなスタイルにたどり着くのかもしれません。
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