こんにちは。テニスコーチをしているぼくです。
日々、子どもたちや選手と向き合っていると、よく出てくるのがこんな悩み。
「うーん…これ、叱った方がいいのかな…?でも萎縮しちゃうかも…」問題。
そう、指導って難しいんですよね。技術を教えるだけじゃなくて、
伝え方ひとつで、やる気が出たり、逆にふてくされたりもする。
で、そんなときにけっこう便利だな〜と思うのが、
**「褒める→叱る→褒める」の“サンドイッチ法”**というやつです。
サンドイッチ法ってなに?
これ、ビジネス本とか教育系の現場でもよく出てくるテクニックなんですが、
要はこうです。
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まず褒める(ポジティブ)
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ちょっとだけ叱る(ネガティブ)
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最後にまた褒める(ポジティブ)
はい、もうおわかりですね。
ネガティブな指摘を、ポジティブで挟んじゃおうという作戦です。
人って「いきなり叱られる」と防御反応が出るんですけど、
「まず良かったところを言われる」と、
「この人、ちゃんと見てくれてるんだ」って安心感が出るんですよね。
実際にあった話:サーブ練習中にふざけた子への声かけ
ある日、サーブ練習をしてたら、
最初は真面目だった選手がだんだんふざけはじめて、
謎のフォームで打ち出すわけです。
で、「おっと、これはいかんな」と思って、声をかけました。
そのとき使ったのがこのサンドイッチ法。
① まず褒める
「今日の最初の数球、めっちゃ良かったよ!フォームも安定してたし、
リズムもよくて、すごくいい流れだったね〜!」
↑これで、まずは“できてたところ”に意識を向けてもらう。
② そして冷静に伝える
「でもね、途中からちょっとふざけ始めちゃってたよね。
サーブって、試合で最初に打つ大事なショットだから、
集中して練習しないと、本番で自信持てなくなっちゃうんだよ」
↑ただ「ふざけるな」じゃなくて、
「なぜ良くないのか」「どう影響するのか」を添えて。
③ 最後に、期待と応援を
「君には安定したサーブを打てる力があるし、
ちゃんと集中すれば絶対に試合で武器になると思うよ。
今日の練習も、いいきっかけにしていこう!」
↑これで「次は頑張ってみよう」と思えるように。
で、どうなったかというと
その選手、すぐに切り替えて集中モードに。
ふざけてた姿はなくなって、サーブの質もグッと良くなりました。
ポイントは、
**「叱る」のではなくて「伝える」**っていう意識です。
サンドイッチ法、地味に最強説
子どもでも、大人でも、誰でもそうなんですが、
「自分のことをちゃんと見てくれてる」と感じると、
指摘されたことも受け入れやすくなるんですよね。
そして、最後に「期待されてる」って思えると、
ちょっとやってみようかな、って気にもなる。
まとめ:伝え方が変わると、反応も変わる
ぼくら指導者の役目って、
「できてないことをただ注意する」ことじゃなくて、
「できるようになる道を一緒に探す」ことなんだと思います。
そのために、このサンドイッチ法、ぜひ試してみてください。
褒めて、伝えて、また褒めて。
シンプルだけど、ちゃんと伝わります。
それではまた次の記事で!
ましょう。
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